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富士特殊紙業株式会社様 あかつきキッズランド|企業主導型小規模保育所

2017年4月、地域に根差した保育施設が誕生

普段私たちが何気なく手にするお菓子の袋や食品のジッパー付きパッケージ。こうした包装資材を開発・生産し多くの企業に提供しているのが、愛知県瀬戸市に本社を置く富士特殊紙業(株)さんです。同社では以前からあらゆる世代の社員がいきいきと働ける職場整備やワークライフバランスに力を入れており、保育施設開設の構想も5~6年前から持ち上がっていました。「ここ数年は育児休暇を取る社員が増え、その必要性はますます高まってきていました。そんな矢先、昨年春、本社の向かいに敷地と建物を取得するめども立ったことで、ついに構想が具体化しました」と語るのは同社の総務部長・深堀純一さん。瀬戸市で4か所の保育施設を手がける弊社・トットメイトを開設・運営の支援パートナーに選び、開園準備がスタートしました。

聖隷袋井市民病院様 「ふくろうのもり」

「瀬戸暁工業団地」にある本社

聖隷袋井市民病院様 「ふくろうのもり」

2016年には「あいち女性輝きカンパニー」としても認定を受けています。


定員の半数は工業団地企業や地域の方々が利用可能に

同社のある瀬戸暁工業団地は、瀬戸市の就業人口のおよそ三分の一を占め、今後も新規移転してくる企業や工場の新設が見込まれています。こうした背景から同社では内閣府の「企業主導型保育事業」助成制度を活用し、園児の定員(30名)の半分は工業団地の企業で働く従業員の子ども、あるいは瀬戸市内の子どもも利用できる保育施設をめざしました。「地元企業として弊社はかねてから市とは深いつながりがあり、保育施設に関しても市の『こども家庭課』に相談していたんですが、今回、地域枠を設けることで市も園児募集のPRなど、協力をしていただけることになりました」と深堀さんも「地域に根差した保育園」の意義を実感していらっしゃいます。


公立保育園にひけを取らない、質の高い保育を目指して

新しく誕生する「あかつきキッズランド」は、1階に3室の保育室を有するほか、園内調理での給食施設を完備。2階は子どもたちの季節のイベントなどに使える多目的スペースはもちろん、じっくり保育相談ができる面談スペースが設けられているのも大きな特徴です。対象年齢は0歳児からの保育となり、同社が設置主体となり、運営はトットメイトが担当、位置づけは認可外保育施設ではありながら充実した保育環境を整え、公立保育園と同様に保育計画を策定し、質の高い保育の実践をめざしています。

聖隷袋井市民病院様 「ふくろうのもり」

園の前には広々とした芝生の園庭も広がっています。

聖隷袋井市民病院様 「ふくろうのもり」

園の壁面には、富士特殊紙業のキャラクターのイラストが楽しく踊っています。


そばに保育施設があることで、人も企業も地域も成長

「あかつきキッズランド」開園の情報は従業員から大きな反響があったのはもちろん、近隣にお住まいの方にも伝わり、「こんな取り組みをしている会社なら、ぜひ働いてみたい」と入社を希望される方も数名現れたとか。地域貢献に加えて、会社の認知度アップや採用面でも保育園が一役買っているようです。「職場のそばですから、男性社員も送り迎えなどを通じて良きイクメンになるきっかけをつくってくれれば、と思っています」と深堀さん。今後は本社内の芝生広場で子どもたちと従業員との交流イベントも企画しているとのこと。子どもがのびのびと育つ姿を身近に感じられる職場づくりが、組織の活性化や良いものづくりにもつながっていくことを期待されているそうです。

聖隷袋井市民病院様 「ふくろうのもり」

新人歓迎バーベキュー大会などに利用されている芝生広場。今後は子どもたちとの交流の場としても活用が期待されています。