病院内保育所:袋井市立 聖隷袋井市民病院様 「ふくろうのもり」
保育所新規開設
旧医師住宅を活用して保育所を開設
袋井市立 聖隷袋井市民病院は2013年5月、社会福祉法人聖隷福祉事業団が旧袋井市民病院の指定管理者となって運営を開始しました。以来、既存施設の増改修を進め、2016年春には回復期リハビリテーション病棟も開設。現在は全150床の規模となっています。運営を引き継ぐ以前からこの病院では「保育施設を」という看護師たちの要望が高かったこと、さらに看護師や中途採用の看護師も中堅クラスが多く、ちょうど出産・子育て時期に重なることから、院内保育所の開設は急務でした。そんな中、袋井市のご厚意により、病院近くにある以前の旧袋井市民病院の医師住宅をリノベーションして使える運びとなりました。
保育士の確保まで、スムーズに進んだ開設準備
院内保育所のオープンは2016年春。同時期に新病棟が開設されため、看護師の増員・採用においてもこのタイミングは逃せませんでした。「トットメイトさんには、限られた準備期間と予算の中で、こちらが作りたいイメージを一緒に形にしていただきました」と語るのは、この病院の事務課長・山田百合子さん。「トットメイトさんは各地で院内保育所を開設・運営されてきた実績があり、助成金の申請をはじめ、さまざまな面で助かりました。保育士の採用についても、袋井市の近辺で9名を集めていただけましたし、開設後もフットワークの良い対応で、なにかと頼れる存在です」と、弊社のサポートにご満足のようです。
安心の保育で、育休からの早期復帰を後押し
袋井市の鳥のふくろうにちなんで、「ふくろうのもり」と名付けられた院内保育所には現在、3名の1歳児が通っています。月曜から土曜まで、朝7時半~夜7時ごろまでの開園で、病院勤務が休みの日の一時預かりも可能。「おかげで、看護師たちも育児休暇から早く現場に復帰できています」と、山田さんもその効果を実感していらっしゃいます。また、「ふくろうのもり」の保育士も、開設から3か月後に保護者からのご意見をうかがう面談を実施しましたが、どの保護者からも「安心して預かってもらえている」「『ありがとう』以外の言葉がみつからない」と嬉しいお言葉をいただいています。
採用活動に関するサポートにも期待
当病院では子育てと仕事を両立できる環境整備の一環として「ふくろうのもり」を位置付け、採用活動でも積極的にアピールされています。「トットメイトさんも数多くの院内保育所を通して、採用活動を支援されてきた実績をお持ちということもあり、これからの提案にも期待しています。定員にはまだ余裕がある『ふくろうのもり』ですが、これを満たし、フル活用できることが目標です」と山田さん。今後は保育園の子どもたちが療養病棟のイベントに参加するなど、病院と保育所を結ぶ交流の機会を密にして、子どもを軸にケアをする人・される人、すべての人が笑顔になれる取り組みにも力を入れていきたいとのことでした。