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お茶どころの話題あれこれ

子を思う親の気持ちは全国共通。とはいえ、子育てにまつわる習慣や風習・しきたりなどは今も地域で微妙にちがうことも。今回は地域性豊かな「お茶」にまつわる話題をお届けします。


静岡っ子は幼児でも緑茶通?

お茶を飲む幼児

乾燥する時期は適切な水分補給が欠かせない子どもたち。そんな中、「あまり子どもに飲ませてはいけない」とも言われているのが緑茶。では、お茶どころ静岡ではどうなのか、と静岡県茶業会議所のホームページを見てみると「お茶のカフェインはコーヒーなどよりも体にやさしいものですが、5ヶ月くらいまでの赤ちゃんは体内におけるカフェインの分解にかかる時間が遅いので、カフェインが少ないほうじ茶や番茶を薄めにして与えるとよいでしょう」とのこと。そんなわけで、生後半年あたりから薄めのお茶をほ乳瓶に入れて飲ませている光景も静岡ではお茶の産地を中心に、よく見られるそうです。さらに幼稚園や小学校になると給食にお茶が出るのは当たり前。島田市の小中学校の中には蛇口から緑茶が出てくる学校もあるぐらいです。県内で毎年行われる「世界お茶まつり」では「こどもお茶小事典」というリーフレットを作り小中学校に配布したり、静岡市ではお茶の楽しみ方を通じて家族のコミュニケーションを広げる「親子茶育講座」が催されたり。小さいころから「緑茶通」への素地がちゃんとつくられているようです。


愛知県西尾市の子どもはお茶を自給自足?!

抹茶トースト

一方、日本有数の抹茶の生産地といわれるのが、愛知県西尾市。この街では小・中学校はもちろん、なんと保育園などでも体験茶会が催されていて、年長組になるときちんと座って、お茶碗の持ち方などの作法をみんなで体験するそう。さらに、市内の由緒ある茶室で「卒園茶会」を催す園もあるというから驚きです。また、市内の小中学生は毎年茶摘みのシーズンになると労働体験学習としてお茶の葉を摘みとり、そのお茶は煎茶に加工されて給食に出されます。ちなみに給食のごはんも、抹茶の原料となる「碾(てん)茶」をご飯に混ぜた「てん茶めし」の時があるとか。時には抹茶トーストや抹茶ようかんが出ることもあり、なんともうらやましい限りです。お茶文化、そしてカテキンパワーが小さい頃から自然に体に染み込んでいるが西尾キッズ。生まれたときから西尾育ちの市民のほとんどが、一生で一度はお茶席を体験したことがある、という都市伝説にも納得です。