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びっくり!なるほど!世界の子育て<1>

とかく「こうあるべき」と固く考えがちの子育ても、ところ変わればスタイルさまざま。ちょっと世界に目を向けてみると、いろんな発見や驚きが。隔月で子育てにまつわる興味深い話題をお届けします。

激辛料理の国の 乳幼児の食べ物は?

 韓流ブームの中、ふと気になるのは「韓国の子どもたちはいつから辛い物を食べだすのか」ということ。韓国人男性と結婚した知人に話を聞いてみると、「辛い物デビュー」は3歳あたりを過ぎて大人が食べるものに興味を持ち始めだしてから。まず洗ったキムチから与え始めるそうです。ただし、韓国でも食生活の多様化が進んでマイルド風味の料理も多くなったため、最近では伝統的な辛い料理が苦手なまま育った若者も増えているというのも面白いところです。激辛料理のメッカ・中国四川省でも、まずは辛みのない重湯や米粉を水に溶いたものや、野菜を軟らかく煮たものから。大人のご飯やおかずを取り分けて食べるようになると、辛みの少ない料理から徐々に慣れていき、10歳にもなればすっかり激辛党に育っているのだそうです。

一方、インドおよびその周辺ではスパイスは「体に良いもの」であり「日本で言えば醤油のような基本調味料」のような存在。ひよこ豆などをつぶして柔らかくした離乳食にも少しずつ入れていくそうで、「体調の悪い時などにはカルダモンやターメリック(いわゆるウコン)」といったように、体調に合わせてスパイスを選ぶところもさすがです。


それぞれの国の風土や食習慣が表れる離乳食

東南アジアの国では、おかゆ以外にバナナなどのフルーツをペースト状にしたものも離乳食としてポピュラーのようです。その地域の食文化が色濃く表れている国といえばイタリア。なんとライスフレークやオートミールにオリーブオイルやパルミジャーノチーズを細かくしたものを混ぜて食べさせます。また、フランスではクリームチーズを少しずつ与える、ドイツではつぶしたジャガイモを使う、といったあたりも「らしさ」が表れています。

一方、合理主義かつ栄養管理にうるさいアメリカでは、離乳食は「家で作るものではなく、きちんと専門の会社が作ったものが安心」といった考えが主流。多くはスーパーなどで売っている市販品を利用し、サプリメントなども積極的に使います。また、サプリメントといえば、ロシアや北欧など日照が少ない地域では骨の発育のためにビタミンDを補助的にとることが多いようです。反面、日々の食糧にも悩む発展途上地域では「離乳食どころではない」というのも現実。子どもがかなり大きくなっても母乳を与え続けているケースも少なくありません。

とにもかくにも「子どもによいものを食べさせたい」という親の思いは万国共通。習慣や風土は違えど、あれこれ工夫しながら子どもの成長を見守っていくことは、とても幸せで平和なことだと改めて感じませんか。

参考:Care the World