びっくり!なるほど!世界の子育て<2>
お国が違えば、子どもを取り巻く文化や習慣、子育てスタイルもさまざま。今回は子どもが病気になったときの仰天報告や面白エピソードをお送りします。
中国の小児科ではおでこに点滴!
先日、北京で子育てをしている人から「うちの子が体調を崩して病院に行ったら、おでこに点滴を打たれた!」と衝撃のメールが。赤ちゃんは腕も足もむちむちしているうえに血管も細いため、もともと点滴が打ちにくいのですが、日本では手の甲などに打つのが常識。ところが中国では血管が見えやすく皮膚も薄い「おでこ」にもよく打つのだとか。当の赤ちゃんは激しく泣いて嫌がったものの、後はぐっすり眠ったと聞いて一安心しましたが、なんともワイルドな話です。 ちなみに、中国では特別な食事制限がない限りは、入院時の食事は病院給食を利用する以外に、自前で準備してもOK!大切な一人っ子のために家族が手作りの食事をせっせと持参して食べさせるケースも少なくないそうです。
風邪や熱さましの民間療法もさまざま
さて、「ワイルド」といえば、あのお笑い芸の小道具「気の抜けたコーラ」が、世界のあちこちの国々では風邪のひきはじめやお腹をこわした後のお助けドリンクとして使われているのはご存知ですか?鍋であたためて炭酸を抜き、レモンやオレンジなどの果汁やしょうがを加えた、いわゆる「ホットコーラ」がそれ。炭酸のきつさが抜け、甘くて子どもでもおいしく飲めます。一説によるとコーラのエキスに薬草成分が含まれ、果汁のビタミンCやしょうがの温熱効果もプラスされているため体にもよいのだとか。根拠はさだかではありませんが、欧米はもちろんアジア各地、南の島国などにも広く伝わっているのを見ると、大人も一度試してみたくなりますね。
一方、試すのに勇気がいりそうなのが、オーストリアやスイス周辺で子どもの熱さましとして伝わっている「ビネガーソックス」という民間療法。酢をたっぷり浸した靴下をはき、ビニールなどで覆ってそのまま眠ると、足から熱が抜けると言いますが、においを想像するだけでも子どもが嫌がりそう。とはいえ、ネギを首に巻いたり、酒に卵を入れて煮詰めたりという、私たち日本の昔ながらの方法も、世界の人々から見たら、かなりびっくりされるかもしれませんね。